作曲初心者が良い曲を作るために必要なものは下手な下書きを書くことです

作曲をしてみようと、理論を勉強してとりあえず作ってみたのに、なんだかコレジャナイ曲ができてしまう事ってありませんか?

僕も初めて書いた時は、理論通りに作っているはずなのにつまらない曲を作ってしまい、そこでしばらく作曲を諦めてしまいました。しかし、先日プロの方が僕の作った曲に対してアドバイスを下さったことで、自分で納得のいく良い曲が作れて、作曲が楽しくて楽しくて仕方なく感じるようになりました。

アドバイスというのが、僕の曲を見てもらったときに、これではまだ下書きの状態だからもう少し手を加えれば良いものになるという物でした。

今から、昔の僕はなぜ良い曲が作れなかったのか、そしてアドバイスをどう受け止めて結果として良い曲が作れ、さらには作曲を楽しいと感じられるようになったのか書かせていただきますので、是非とも呼んでいただけたらなと思います!

まず初めに以前僕が曲を作ろうとしていた時の一番の問題は、一気に完成形を目指そうとしていたところです。これは絵を描く時と比べてみると分かりやすいのではないかと思います。例えば僕が中学の美術の授業で絵を描く時、いきなり絵の具で書き始めるのではなく、一度鉛筆で下書きを書かされていました。当時は何も疑問に思っていませんでしたが、これは非常に大切なことではないでしょうか?もし僕が慣れない筆でいきなり絵を描き始めていたら、きっと悲惨な絵が出来上がっていたに違いありません。一見遠回りに見えていましたが、この一度下書きを書くというのは作品のクオリティを上げるために必要不可欠な物なのだと思います。そしてこれは作曲でも同じで、一度細部にはこだわらずに大まかに下書きのようなものを書くという意識を持つのが大切だったのだと思います。

次に、今の僕が納得のいく曲を描けるようになった理由についてですが、これは非常に簡単で、納得のいかないところを納得のいくまで直せるようになったからです。

もしかしたら、何を当たり前のことをと思うかもしれません。ですが、僕はこの何度でも直すことができるというのは作曲の一番の強みなのではないかと思うのです。

仮に年賀状を書く時に、これができたらすごく楽ではないでしょうか。

ペンで書いているのに相手の名前を間違えてしまった、こんな時年賀状だと取り返しがつきません、しかし作曲であればいくらでも自由に直せます。気に入らないところは直して修正できるし、新しいアイデアが思いついたら後からでも簡単に加えることができます。

このように何度でも自由に変更することができるという作曲の強みを考えると、最初から完成形を目指すというのはすごくもったいないことではないでしょうか?

ここまで曲の質を上げるためという面で下書きをするのが良いという話をしてきましたが、もう一つ別の視点から見た下書きのメリットについても話させていただきます。

これについては今回曲を作っていて気づいたことなのですが、下書きをすることで良くないところに気づいた後から勉強をすることができるのです。

作曲というのは何時間もかけて数分の曲を作る作業ですよね。たとえかける時間が多くても聞いてくれる人にはその時間は伝わらないと思います。少し悲しくもありますが、これは考えようによっては凄いメリットではないでしょうか?

どういう事かというと、この特徴によって作曲では合法的にカンニングができるという事なのです。

曲を作っていて、どうすれば良くなるのか分からないとなってしまった時、もしテストであれば「もっと勉強をしておけばよかった」と後悔するしかありません。けど、作曲ならその場で勉強してしまえばよいだけです。

いくら知識や技術が足りなくても、時間さえかければ同じ知識や技術を使うことができるし、なによりもこのようにして勉強した方が、楽しいし呑み込みも早いですよね。

今回初めて納得のいく曲が作れて、もちろんまだまだ未熟でもっと勉強しないといけないのですが、本当に楽しくて嬉しかったです。

自分にもちゃんと曲を作れるんだ、ずっと自分の中にだけあった音楽を、やっと外に出すことができるようになったんだと、すっきりしました。

今回の曲はいきなり書こうとしても絶対にできませんでした。けど、下書きを直していくことで時間はかかりましたが僕にも完成させることができました。

次の曲を作るモチベーションを作るために、最後に宣言します。

2月中にもう1曲作ります。ありがとうございました!