初めてある程度の長さを作るにあたって、気づいたことがあります。それは「いきなり作るのではなくある程度前準備をした方が結果楽に作れる」という事です。

今回僕は早く曲が作りたいと思うがあまり、いきなり作り始めてしまいました。もちろんすぐ終わらせられるくらい短い曲を作るのであればそれでも良いかもしれません。けれど、今回みたいにある程度の長さの曲の場合は初めに「どこでどんなイメージを表現したいのか」をある程度固めておかないと途中で迷子になってしまい、余計に時間と体力を使う事になります。

今回曲を作るにあたって、次どんなコード進行にすれば良いのか全く思いつかずに、色々試してみてもこれじゃない感じがして上手くいかなかったことがありました。これは考えてみれば当然のことで、この時の僕は「自分が何を表現したいと思っているのか」を把握できておらず、どんなコード進行が自分にとって正解なのかを判断できるはずがなかったのです。

どういう事かというと、例えば自分が明るいイメージを音で表現したいと思っていたとしたら、暗い感じのコードを聞いた時にこれは違うなと判断することができます。しかし、もしも自分が何を表現したいのかすらわからないとすれば、明るいコードを聞いても、暗いコードを聞いても選ぶことができませんよね。このように、どのような音を使うのかを決める際には必ず、どんなイメージを表現したいのかという理由が必要になるのです。

何かを決める際には必ず理由が必要になると思います。そしてそれは作曲でも同じです。どのようなメロディが良いのか、コード進行が良いのかを自分で判断するためにはまず、一番最初に理由、つまり「この曲で具体的に何を表現したいのか」を考えておく必要があるのです。

今回の経験を踏まえて、次に曲を作る際はまず、曲全体を通して何を伝えたいのかを決めて、そのためにどのパートでどのような雰囲気になりそうなのかだけでも絶対に決めておきます。