作曲は芸術であり学問である。
作曲ってどうやったら上手くなるのか分からないですよね。
勉強が大切とか、とにかく作るのが大切とか分かってるけど、何となく上手くいかなくて、僕もそう思っていました。
ですが最近色々試してみて、作曲は芸術でも学問でもあるんだろうなと気づくことができて、これからどういう風に頑張れば良いのか納得することができました。
いったいどういう事なのか、これから説明していきます。
作曲は学問であり、芸術である
まず初めに、「作曲は芸術でも学問でもある」とはどういう事で、そうだとしたら何が言えるのか述べさせてもらいます。
作曲が芸術としての側面と学問としての側面を持つというのは、おそらく少し曲を作ったことがあれば納得できる内容だと思います。
音楽という物は芸術的な物だとして認識されているし、作曲には理論がちゃんとあって学問として成立していますよね。
ですが、これがどう意味を持つのかという事は、意外と認識しにくいのではないかなと思います。
例えば作曲と同様に「芸術」として認識されている物に「小説」などがあります。
良い小説を書こうとしたときに一番大切なことは何でしょうか。
実際に小説を書いたことがあるわけではないので確かなことは言えませんが、良い作品がどのように書かれているのか分析して真似ることが、作品のクオリティを上げるために必要なのだろうと考えます。
沢山書くことも大切だろうし、文章を正しく書けるようになることも大切だとは思いますが、小説を書く上で一番大切な何かは、実際に本物の小説を見ることでしか学ぶことができないはずです。
これと同様に音楽においても、曲を作る上で一番大切な事を学ぶには、曲を聞いてその中から学び取っていくしかありません。
この事を「耳コピ」という言葉で表されていますが、楽器を演奏する人が譜面を用意するための作業として行う物と混同されていることで、少し軽く見がちなのではないかと思います。
上達のためにも「曲の分析」を自分なりにできるようになると良いですね。
次に学問という観点から、作曲を見てみましょう。
作曲理論というものがあるように、良い音楽を作る上では法則のようなものが存在します。
これは昔の天才の間隔を理論としてまとめ上げてきたもので、学問として研究されている方も沢山いますよね。
ですが、この理論は「テクニック」のような物だと誤解しがちです。
少し思い出してほしいのですが、皆さんが受験で英語を勉強したときは、しっかりと「勉強」をしましたよね。
単語を覚えたり、文法を学んで、それを長文の中で使う練習をしたりと、学問として英語を学ぶ必要がありました。
その一方で、海外旅行に行くときなど「使えるフレーズ集」のような感じの本をぺらぺらと読み、ちょっと声に出してみたりする事もあると思います。
この2つの場合で「英語」の認識は全然違いますよね。
一方では「学問」として英語を捉えていて、他方では「会話をするためのツール」の様に捉えています。
どちらが正しいというつもりはありません。
ですが、自分が今どちらのテンションで学んでいるのかを把握することは必要です。
ここで音楽に話を戻しますが、皆さまは音楽理論を「学問」として学んでいますか、それとも「便利なツール」として学んでいますか?
どちらでも良いと思います。
ですが、あなたは音楽理論をどこまで深く学びたいのか、そしてそのためにはどちらのやり方が良いのかを選べると良いですね。
まとめ
以上、作曲を芸術そして学問としてみた時について議論してきました。
作曲というのは非常に曖昧な分野であると考えます。
音楽はほとんどの人が聴いている商品としてのものもあり、また楽器をする人が扱う対象でもあって、その中に作曲というものもあります。
これらすべてが音楽の一部であるため、耳コピなど、やっていることは同じでも重要度が全く違うものがあります。
そのため、作曲として改めて見ようとすると分かりにくい部分も多々ありますが、少しずつ挑戦していって分かっていきましょう。
それでは、お読みいただきありがとうございました。